2026年8月
通話録音のやり方:iPhone・Androidでの手順と注意点
通話録音は、iPhoneならiOS 18.1以降の標準機能だけでできます。追加のアプリは要りません。一方Androidは、機種と地域によって事情が大きく異なります。この記事では、それぞれの手順と保存先、日本での法的な注意点、そして録音そのものを使わずに通話の内容を残す方法を順に説明します。
通話録音の前に:日本の法律とマナー
日本では、自分が参加している通話を録音すること自体は違法ではありません。相手の同意も、法律上は必須ではありません。ただし、それはあくまで「録音する」ことについての話です。録音した音声を公開したり、第三者に渡したりすると、プライバシーの侵害や名誉毀損の問題になり得ます。ビジネスの場面では「記録のために録音してもよろしいですか」と一言断るのがマナーですし、後々のトラブルも防げます。
もう一つ、先にはっきりさせておきます。この記事は、相手に知られずにこっそり録音する方法を扱いません。後述するとおり、iPhoneの標準機能は録音を必ず全員に通知する設計になっており、そもそも隠れて録音することができません。
なお、この記事は法律の助言ではありません。判断に迷う場合は弁護士に相談してください。
iPhoneで通話録音する方法(iOS 18.1以降)
iOS 18.1以降、電話アプリに録音機能が組み込まれています。対応機種はiPhone XS以降です。手順は次のとおりです。
- 電話アプリで通常どおり発信するか、着信に応答します。
- 通話画面の左上にある録音ボタンをタップします。この時点で、自分を含む全員に「この通話は録音されます」というアナウンスが流れます。
- 停止ボタンをタップするか、そのまま通話を終了します。終了時にも「もうこの通話は録音されていません」と流れます。
- 録音はメモアプリの「通話録音」フォルダに保存されます。2026年時点で、文字起こしは日本語(日本)にも対応しています。
知っておきたい点が二つあります。一つ目:アナウンスはどの設定でもオフにできません。Appleは、知らないうちに録音される状況を作らないよう、意図的にこの仕様にしています。二つ目:録音は電話アプリの発着信履歴ではなく、メモアプリに保存されます。頻繁に録音する人は、メモの中に音声ファイルがどんどん溜まっていくことになります。
そして正直なところ、このアナウンスは日本のビジネス通話では使いにくい場面があります。取引先とのなにげない電話の冒頭に「この通話は録音されます」と機械音声が流れれば、相手は身構えますし、会話の空気も変わります。内容を残したいだけなら、後述するように録音以外の方法で足りることも多いはずです。
標準機能が使えないiPhoneの場合
iPhone XSより古い機種や、iOS 18.1より前のバージョンには、組み込みの録音機能がありません。ボイスメモも通話中には使えません。通話中はiOSがマイクへのアクセスをブロックするためです。残る方法は二つ。スピーカーフォンにして別の端末で録音するか、三者通話の仕組みで会話に録音回線を割り込ませるタイプの通話録音アプリを使うかです。後者はどれもサブスクリプション制で、音質や手間の面でも割り切りが必要です。Appleはアプリに通話音声へのアクセスを一切与えていないため(CallKitは電話番号すら渡しません)、この状況が変わる見込みは薄いでしょう。
Androidの通話録音
AndroidのGoogle標準電話アプリには録音機能がありますが、利用できるのは一部の地域と言語だけです。通話画面に録音ボタンが表示されない場合、その地域では機能が提供されていないということで、設定でオンにする方法はありません。Samsungも、この機能を一部の市場向けファームウェアにしか載せていません。
ではサードパーティの通話録音アプリはどうかというと、Android 10以降、アプリは通話の音声ストリームに直接アクセスできなくなりました。Cube ACRのようなアプリはマイク経由で録音するため、相手側の声が小さかったり、機種によってはほとんど聞こえなかったりします。結果は端末次第で、システムアップデートのたびに挙動が変わることもあります。確実に残したい記録をこの方法に頼るのはおすすめできません。
WhatsApp・FaceTime・Telegramの通話
WhatsApp、FaceTime、Telegramなどのアプリ通話には、録音機能が組み込まれていません。iPhoneの標準録音も、対象は通常の電話だけです。残るのは、スピーカーフォンにして別の録音機器で録るという昔ながらの方法だけです。法律とマナーの考え方は、普通の電話とまったく同じです。
録音ではなく、記録するという選択肢
手間をかける前に、一度立ち止まってみてください。その録音、本当に必要でしょうか。後から知りたいのは一言一句ではなく、誰と、いつ、何を話して、次に何をするか。それだけのことがほとんどです。それなら録音は要りませんし、アナウンスで会話の空気を変えることもありません。
Callventは、私自身の仕事のやり方から生まれました。私は集中する時間帯を決めて、その間は電話に出ません。あとで着信履歴を見て、都合のよい時間に折り返せるようにカレンダーへ入れていたのですが、あるときその手作業をアプリにしました。
そのために作ったのがCallventです。電話を切った後にワンタップで、通話が連絡先・時刻・メモ・折り返しリマインダー付きのカレンダー予定になります。音声は一切録音しないので、アナウンスも流れず、相手はいつもどおり話せます。データはすべて端末内に保存されます。通常の電話に加えて、WhatsApp・FaceTime・Telegram・Teams・Zoomの通話も検出します。iOSではアプリが電話番号を取得できないため、連絡先はワンタップで自分が割り当てます。Androidでは、番号がシステムの通話履歴から自動で入ります。7日間の無料トライアルがあります。
手書きで残したい方には、無料の伝言メモ・電話メモのテンプレートも用意しています。また、通話履歴そのものが消えてしまった場合は、通話履歴の復元の記事を参照してください。
よくある質問
相手に知られずに通話録音できますか? +
iPhoneの標準機能ではできません。録音を始めると全員に「この通話は録音されます」というアナウンスが流れ、これをオフにする設定はありません。この記事では、相手に知られずに録音する方法は扱っていません。
iPhoneの通話録音はどこに保存されますか? +
メモアプリの「通話録音」フォルダに保存されます。電話アプリの発着信履歴には残りません。音声と一緒に文字起こしも保存され、2026年時点で日本語(日本)に対応しています。
通話録音のアナウンスを消せますか? +
消せません。アナウンスを無効にする設定項目はどこにもなく、Appleが意図的にそう設計しています。内容の記録だけが目的なら、録音せずに通話をカレンダーの予定として残すCallventのような方法があります。
Androidで録音ボタンが見つかりません。 +
Googleの電話アプリの録音機能は、一部の地域と言語でしか提供されていません。ボタンが表示されない場合、お住まいの地域では利用できず、設定で有効にする方法もありません。サードパーティの通話録音アプリはマイク経由の録音になるため、相手の声が入りにくいという制約があります。
WhatsAppやFaceTimeの通話は録音できますか? +
どちらにも録音機能は組み込まれておらず、iPhoneの標準録音も通常の電話にしか対応していません。スピーカーフォンにして別の端末で録音する方法が残りますが、法律とマナーの考え方は普通の電話と同じです。